ロザムンデ

デジタル大辞泉 「ロザムンデ」の意味・読み・例文・類語

ロザムンデ(Rosamunde)

シューベルト劇付随音楽キプロスの女王ロザムンデ」の通称。1823年の作。ふつう、序曲のみが独立した管弦楽曲として演奏されることが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「ロザムンデ」の解説

ロザムンデ

オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトの管弦楽曲(劇付随音楽)D797(1823)、および弦楽四重奏曲第13番D804(1824)。原題《Rosamunde, Prinzessin von Zypern》。正式名称は『キプロスの女王ロザムンデ』。

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世界大百科事典(旧版)内のロザムンデの言及

【間奏曲】より

…(3)劇やオペラの幕間に奏される劇間音楽で,通例,器楽曲。17世紀後半以降,インテルメッツォintermezzo,アクト・チューンact‐tune,アントラクトentr’acteなどの名でも呼ばれ,シューベルトの《ロザムンデ》,メンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》などの間奏曲は代表的なものである。これらは単独に演奏されることも多い。…

【シューベルト】より

…22年にはシュタイアーマルクの音楽協会の名誉会員に推挙されたが,その返礼として《未完成交響曲》を作曲した。翌23年は特に実りの多い年で,リート《美しき水車小屋の娘》のほか,ロマンティック劇《ロザムンデ》,ピアノ独奏曲《楽興の時》等を作曲し,ピアノ曲や劇音楽にも新境地を開いた。シューベルト自身は,その数多いリート作曲にもかかわらず,ベートーベンを崇敬して,交響曲作家を志し,また初めからオペラの作曲に異常な情熱を燃やした。…

※「ロザムンデ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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