日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロレーヌ鉄山」の意味・わかりやすい解説 ロレーヌ鉄山ろれーぬてつざんLorraine フランス北東部の鉄山。ドイツに隣接する。ここから北西のルクセンブルクにかけて、魚卵状または土状の褐鉄鉱を産するミネット型鉄鉱床が広く分布している。一般に低品位で、鉄分30%程度で燐(りん)分が多い。1986年の当地方の鉄鉱石生産量は1150万トン、平均品位は31%であった。当地方はしばしばドイツに占領され、1919年のベルサイユ条約でフランス領となった。[房村信雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例