アンピシリン

デジタル大辞泉 「アンピシリン」の意味・読み・例文・類語

アンピシリン(ampicillin)

広範囲スペクトルの合成ペニシリン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「アンピシリン」の解説

アンピシリン

 C16H19N3O4S (mw349.41).

 抗生物質の一つ.ペニシリングループの一種で,グラム陽性菌にも陰性菌にも広い抗菌効果を示す.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンピシリンの言及

【ペニシリン】より

…その目的としては,(1)ペニシリン耐性菌が増えたが,それがペニシリンをこわす酵素(ペニシリナーゼ)によることがわかり,ペニシリナーゼ抵抗性のものを得る,(2)酸に安定で経口投与可能なものを得る,(3)大腸菌や緑膿菌などにも有効で広範囲抗菌スペクトルをもつものを得る,などである。この目的のために多数の半合成ペニシリンが得られたが,代表的なものに,アンピシリン(酸に安定で経口投与可能な広範囲ペニシリン。ペニシリナーゼでこわされる),ジクロキサシリン(ペニシリナーゼ抵抗性,経口投与可能,グラム陰性杆菌に無効),カルベニシリン(とくに緑膿菌に有効),スルペニシリン(カルベニシリンに似る),メチシリン(ペニシリナーゼ抵抗性)などがある。…

※「アンピシリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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