ウラジミレスク(読み)うらじみれすく(その他表記)Tudor Vladimirescu

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウラジミレスク」の意味・わかりやすい解説

ウラジミレスク
うらじみれすく
Tudor Vladimirescu
(1780―1821)

ルーマニア最初の本格的な独立闘争の指導者。オルテニアの農民出身。早くから民族意識に目覚め、1806年のロシア・トルコ戦争にルーマニア人を組織して参加、ロシア軍中尉に任じられた。21年2月にギリシア人結社が南ロシアからモルダビアワラキア進攻、反トルコ闘争を開始すると、ワラキアで蜂起(ほうき)した。当初社会改革の目標を掲げたが、3月にブカレストを占領すると、国民議会創設などの政治要求を中心に据えた。ギリシア人は、対トルコ蜂起よりルーマニア人の権利拡大を優先する彼を裏切り者とみなし、ブカレストへ到着すると彼を捕らえ、処刑した。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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