オシレイオン(英語表記)Osireion

デジタル大辞泉 「オシレイオン」の意味・読み・例文・類語

オシレイオン(Osireion)

エジプトナイル川中流西岸に位置する古代エジプトの聖地アビドスにある神殿新王国第19王朝セティ1世が空墓(遺体の代わりに彫像を収めた墓)として建造し、セティ1世葬祭殿背後に隣接する。ナイル川に水をひいた泉がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオシレイオンの言及

【アビドス】より

…遺跡は中央の墓地をはさんで,北のオシリス神殿,南の空墓群に分かれ,墓地は古代よりの盗掘で損傷著しいが,1899‐1903年のピートリーの発掘をはじめ調査がくり返され,初期王朝時代の泥章・小牌・石碑,中王国時代の供養碑など重要史料が発見されている。オシリス神殿は完全な廃墟であるが,空墓のうちセティ1世建立のもの(オシレイオンとよぶ)とその神殿,ラメセス2世建立の神殿は,建築プランと壁面の彩色浮彫を比較的よく保存している。【屋形 禎亮】。…

※「オシレイオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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