キリガイダマシ(読み)きりがいだまし(その他表記)screw shell

最新 地学事典 「キリガイダマシ」の解説

キリガイダマシ

学◆Turritella

軟体動物門腹足綱新生腹足亜綱キリガイダマシ科の一属。殻は高塔形で螺層が20に達する種もある。殻口は円形~亜方形,水管溝はない。各螺層に著しい螺肋がある。成長線形態や殻表彫刻などで種・亜種を区別系統の枝分れが明瞭で各地の示準化石となりうるが,進化系列が複雑なため遠距離対比には適さない。中生代ジュラ紀~現世。科の出現は中生代三畳紀。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 疋田 鈴木

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キリガイダマシ」の意味・わかりやすい解説

キリガイダマシ
きりがいだまし / 擬錐貝
screw shell
[学] Turritella terebra

軟体動物門腹足綱キリガイダマシ科の巻き貝。台湾以南の熱帯太平洋に分布し、日本にまで達していない。浅海の砂底にすむ。殻高11センチメートル、殻径2.7センチメートルに達し、殻は紫褐色で、全体が細くて高い円錐(えんすい)形。各螺層(らそう)は丸みがあって螺肋(らろく)を巡らし、縫合はくびれている。螺層は20階を超える。殻口は丸みがあって水管ができないところが、タケノコガイ科のキリガイ類と異なる。蓋(ふた)は丸く多旋形。日本にすむ近縁のヒメキリガイダマシHauster fascialisは殻高3センチメートルぐらいと小形である。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キリガイダマシ」の意味・わかりやすい解説

キリガイダマシ
Turritella terebra; screw shell

軟体動物門腹足綱キリガイダマシ科。殻高 11cm,殻径 2.7cm。殻は細く高い円錐形で褐色,螺層は 20階をこえる。螺層のふくらみは弱く,6本内外の螺肋をめぐらす。体層は小さく,殻高の4分の1ぐらい。殻底はやや平らで,ここにも螺肋がある。殻口は四角形状で,水管溝,臍孔はない。ふたは革質で丸く,多旋型。砂中に浅く埋もれ,水管から取込んだ海水中の有機物を鰓でこし取って食べる。台湾以南の西太平洋に広く分布し,浅海の細砂底に群生する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...

三寒四温の用語解説を読む