近縁(読み)キンエン

デジタル大辞泉 「近縁」の意味・読み・例文・類語

きん‐えん【近縁】

近い血縁。また、その人。⇔遠縁
生物分類上、近い関係にあること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「近縁」の意味・読み・例文・類語

ちかき【近】 縁(ゆかり)

  1. 近親の縁。血縁の近い者。
    1. [初出の実例]「かんの君の御ちかきゆかりそこらこそは、世にひろごり給へど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)
  2. 親しい間柄。
    1. [初出の実例]「侍従の君も、若き心ちに、ちかきゆかりにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)

きん‐えん【近縁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血縁の近い親戚。
    1. [初出の実例]「分家断絶の罪あるとき、本家近縁ならば、類族に縁ての罪咎は、憲法に於て遁る可らず」(出典:公議所日誌‐五・明治二年(1869)四月)
  3. 生物の分類で、近い関係にあること。

ごん‐えん【近縁】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。念仏行者阿彌陀仏光明に摂取される三種の縁の一つ。行者が仏に会いたいと思うと、仏が行者の近くに来ること。→三縁。〔選択本願念仏集(1198頃)〕

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