ゲンチシン酸(読み)ゲンチシンサン

化学辞典 第2版 「ゲンチシン酸」の解説

ゲンチシン酸
ゲンチシンサン
gentisic acid

2,5-dihydroxybenzoic acid.C7H6O4(154.12).ゲンチアナ根中に多量に存在し,ナトリウム塩は解熱鎮痛,リウマチ治療薬として用いられてきた.ヒドロキノンからコルベ-シュミット反応で合成される.針状晶.融点205 ℃(200 ℃ で昇華).水,エタノール,エーテルに可溶,ベンゼンに不溶.動物体内ではチロシンから生合成され,5-メトキシサリチル酸として排泄される.[CAS 490-79-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android