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シェールガス革命 しぇーるがすかくめい shale gas revolution

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知恵蔵2015の解説

シェールガス革命

従来はコスト的、技術的に困難であったシェールガスの生産が本格化したこと、低コストの非在来型天然ガスが登場したことによる、これまでのエネルギー環境にもたらされる大きな革新。
主に米国で開発が進んでおり、同国には莫大な埋蔵量が見込まれることから、世界最大の経済大国エネルギー生産国として自給を達成し、低コストな原料・燃料が調達可能となる。そのため、米国の製造業が復活を果たすと見られている。また、国際的なエネルギーコストの低下は、各国の経済・産業・社会のみならず国際政治にも大きな変化をもたらす。
シェールガスは頁岩(けつがん)層(シェール層)に含まれる天然ガスで、その存在は古くから知られていた。しかし、ガス田から採掘される在来型天然ガスに比べて採掘がはるかに困難であり、その生産はごく一部に限られていた。ところが、21世紀に入ると米国におけるシェールガス採掘技術の進歩による生産コストの低下と、石油・天然ガスの価格上昇などがあいまって、かつては採算上不可能であったシェールガスの生産が商業ベースにのるようになった。生産量の拡大で米国内での天然ガス価格は急落し、2013年には米国内の原子力発電所が経済性を欠くことなどから次々と廃炉となり、天然ガス火力発電へ移行が進んだ。シェールガスの層の分布は、中東の石油、ロシアの天然ガスという在来型資源とは全く異なり、中国や米国を筆頭に、欧州などこれまでのエネルギー資源輸入大国に広く大量に存在する。
採掘に関する知財権は米国が独占しており、オバマ大統領も「米国発のシェールガス革命は世界を席巻する」「アメリカはエネルギー資源の覇権を得た」などと発言している。米国は天然ガスを自由貿易協定(FTA)締結国以外に輸出しない方針を示しているが、13年2月の日米首脳会談安倍晋三首相は、環太平洋経済協定(TPP)交渉参加を表明し、米国産シェールガスの対日輸出の許可を求めた。報道によれば、カナダ政府により13年3月に日本向けのシェールガス輸出が初めて決まり、液化天然ガス(LNG)として出荷される予定という。なお、米国の天然ガス市場価格は非常に廉価だが、LNG化してタンカーで日本に輸送するとすれば、ガス価格に数倍する費用が見込まれる。このため、実際には米国のようなエネルギーコストの削減は難しい。しかし、特定の天然ガス産出国からの輸入に依存せずに、安定した供給が得られ原油価格と連動しない価格交渉も可能になるのではないかと期待されている。

(金谷俊秀  ライター / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

シェールガス‐かくめい【シェールガス革命】

技術革新に伴う米国のシェールガス増産と、それが世界の天然ガス供給やエネルギー秩序に及ぼす影響を指す言葉。欧州におけるガスプロムへの依存脱却や中国・インドにおけるシェールガス開発の動きなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シェールガス革命
しぇーるがすかくめい

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