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スプログ すぷろぐ splog

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知恵蔵2015の解説

スプログ

ブログの仕組みを利用した迷惑行為のこと。後述の目的で無料のブログサービスに多数のアカウントを取得し、記事を大量に投稿する行為。そのようにして作られたブログそのもののこともスプログと呼ぶ。迷惑メールを意味する「スパム(spam)」と「ブログ(blog)」を組み合わせた造語である。
ブログサービスのアカウント取得や記事の投稿までを自動化するプログラムもあり、技術的には短期間に数千のブログに数万の記事を投稿することも可能である。機械的な文章合成や、あらかじめ用意された広告記事、他者のブログ記事の盗用で記事を増やすことが多く、意味のあるブログにはなっていないのが大半である。
スプログの狙いは以下のような効果だ。
(1)SEO(検索エンジン最適化)の手法を悪用し、記事内や広告に偽装した部分に特定サイトへのリンクを埋め込むことで、指定サイトに読者を誘導、あるいは検索サービスで上位に表示されやすくする。
(2)読者をスプログにアクセスさせ、ブログ中に配信されるコンテンツ連動型広告の掲載料を稼ごうとする。
(3)記事や広告に偽装した部分にコンピューターウイルスをダウンロードさせるサイトや、個人情報を盗み出そうとするような不正サイトへのリンクを配置して被害を出そうとする。
スプログへの誘導は、ブログサービスの新着記事紹介機能(RSSフィードが用いられることが多い)を使う、無関係なブログにスプログへのアクセスを促すコメントやトラックバックを書き込む、ブログ検索を経由させるといった手法をとる。いずれもブログサービスのシステムに負荷がかかる上に、サービスの信用度が低下する。そのため、多くのサービスではスプログを排除する努力をしている。アカウント取得やトラックバック時にゆがんだ文字の絵を表示してその文字をタイプしないと作業が進まないなどもその一環である。しかし、スプログ作成側もOCRの手法で文字を解析したり、低賃金で雇った人々に手続きをさせるなどの対策をとるため、いたちごっことなっている。
上の(3)は論外として、(1)、(2)の目的でスプログを作成することが「ブログを利用したネットマーケティング」と誤解されることもある。しかし、記事を盗用している場合は明らか不正行為である。記事を盗用していなくても、特定サイトへのリンクだけを目的に意味のない記事を並べたブログを量産する行為は検索サービスのアルゴリズムを逆手に取るものであり、正当なSEOとは言えない。
メーカーが自社製品の販売促進のために開設するブログなどはスプログではないと考えられる。ただし、メーカーや広告代理店の社員、もしくは依頼された人物が無関係を装って製品に関するブログを作成すれば「やらせ」行為であり、スプログとは別の問題となる。

(斎藤幾郎 ライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

IT用語がわかる辞典の解説

スプログ【splog】

《俗語》スパムブログ。◇「spam(スパム)」と「log(記録)」の混成語。⇒スパムブログ

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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