出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…流刑囚の子弟が多い)の数が自由移民を上回ると,この対立はスクオッター(大牧場主)と小農場主および毛刈職人などの移動労働者との対立に転化し,51年に始まるゴールドラッシュによる人口急増でいっそう拍車がかかった。イギリス本国はスクオッターの土地占有を抑えるべく,初期には株式組織の土地開発会社,61年には新たな土地政策によってセレクターselectorと呼ばれる小農場主を創出した。 スクオッターによる植民地内のイギリス国有地解放要求が強まるにつれて,1840年代後半にはイギリス本国から大幅な自治権を得て土地を自由に手に入れたいという欲求が高まった。…
… 歴代の植民地政府は小農層育成に力をいれ,種々の土地政策(1850‐60年代にセレクションselectionと呼ばれる小区画農地を1エーカーわずか1ポンドで払い下げるなど)でスクオッターの勢力削減を図ろうとした。しかしスクオッターはダミーを使って水源のあるセレクションを押さえるなどして対抗し,セレクターselectorと呼ばれた小農層と激しく対立した。困窮したセレクター層からのブッシュレンジャーbushranger(追いはぎ)の大量発生は,この対立の副産物である。…
※「セレクター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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