ニコティアナ(英語表記)Nicotiana alata; flowering tobacco; jasmine tobacco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニコティアナ」の意味・わかりやすい解説

ニコティアナ
Nicotiana alata; flowering tobacco; jasmine tobacco

ナス科の1属名で世界に約 70種が分布するが,園芸的にはブラジル原産のハナタバコをさす。葉は卵状楕円形で互生し,全縁。茎頂に数花が総状花序を形成する。花は長さ6~12cmの細い花筒を伸ばし,星形に5裂する。原種は白花だが,育種によって桃色,クリーム色,紅色,紫紅色などの品種が生れている。本来1~1.5mになる大型草本であるが,一般に栽培されるのは 30~40cmの園芸品種である。比較的耐寒性があり,関東地方の平野部では日当りのよい軒下程度で越冬する。腐植質を多く含む水はけのよい土壌が適している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android