山川 世界史小辞典 改訂新版 「ハプスブルク帝国」の解説
ハプスブルク帝国(ハプスブルクていこく)
Habsburger Monarchie[ドイツ],Habsburg Monarchy[英]
ハプスブルク家支配下の諸王国,諸領邦の総称。同家が16世紀にスペイン系とオーストリア系に分かれた後,この呼称はオーストリアを中心にボヘミア,ハンガリーから北イタリアを含む同家の所領全体をさし,1867年オーストリア‐ハンガリー帝国成立後はその別称となった。オーストリア,ハンガリーともに領内に複雑な民族問題をかかえ,それを解決できないまま,第一次世界大戦の敗戦でハプスブルク帝国は崩壊,諸民族が独立していくつかの民族共和国に分かれた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報