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バルチェスク Nicolae Bǎlcescu

世界大百科事典 第2版の解説

バルチェスク【Nicolae Bǎlcescu】

1819‐52
ルーマニアの政治家,歴史家ワラキアの小貴族の出身。1848年2月留学先のパリで二月革命に参加,帰国して5月に革命委員会を設立,6~9月のワラキア革命の指導者の一人となった。思想的には急進派を代表して農奴解放普通選挙,共和政を主張した。オスマン帝国軍隊による革命の鎮圧後トランシルバニアへ赴き,ルーマニア人の蜂起農民とハンガリー革命軍との民族的対立の調停工作を行ったが実現せず,フランス,イタリアへ亡命,パレルモで病死した。

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世界大百科事典内のバルチェスクの言及

【ルーマニア】より

…トランシルバニアでは,18世紀後半からラテン系民族としての自覚と民族文化の復興を呼びかけた言語学者・歴史家のグループが活躍し,彼らはトランシルバニア学派と呼ばれた。 19世紀の民族解放運動の時期には文学の近代化も促進されるが,その中で決定的な役割を果たしたのは,1848‐49年の革命に参加したロマン派の文学世代,言語学者・詩人のエリアーデ・ラドゥレスク,詩人アレクサンドリ,小説家ネグルッジCostache Negruzzi(1808‐68),歴史家コガルニチャーヌバルチェスクらであり,これ以後,西欧文学の影響が強まる中で,近代文学が確立されていった。ロマン派の最後の代表者で,ルーマニア詩の最高峰を築いたエミネスクは,今日まで最大の国民詩人としての地位を保っている。…

※「バルチェスク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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