すべて 

バンツー語系諸族(読み)バンツーごけいしょぞく(その他表記)Bantu peoples

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンツー語系諸族」の意味・わかりやすい解説

バンツー語系諸族
バンツーごけいしょぞく
Bantu peoples

アフリカ大陸南部および中央部全域とその周辺に広く分布し,ニジェール=コンゴ語派に属するバンツー諸語の 200以上の言語を用いる諸民族の総称。この分類はあくまでも言語学的なものであり,形質,社会,文化,宗教的にはきわめて多様である。バンツー語系諸族の共通起源は,言語学的見地から,カメルーンナイジェリアの国境周辺とみられ,紀元前後から東へ移動をはじめ,おそらく5~10世紀にリフトバレーの北側からビクトリア湖地方に入り,そこから各地へ拡散し混血したと一般に考えられている。地理的要因に歴史的要素を加味して,東,南,および西バンツーの各派に大別し,それぞれを何群かに分ける。また東アフリカの湖間バンツーなどの小区分を立てる場合もある。南および東バンツー,とりわけ湖間バンツーに比して,西バンツーの研究は必ずしも十分ではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

すべて 

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む