フランス核戦略(読み)フランスかくせんりゃく(英語表記)nuclear strategy of France

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランス核戦略」の意味・わかりやすい解説

フランス核戦略
フランスかくせんりゃく
nuclear strategy of France

フランスの国家的自立を保証するものとしてドゴール大統領により創設された独自核戦略。その戦略は対都市大量報復戦略に基づいており,NATOの抑止効果を補完するものである。 1989年時点で,IRBM18基,SLBM96基,長距離爆撃機 18機を保持している。フランスは独自の核戦略が無力化されることを恐れ,レーガン米政権SDIに対抗して 85年4月には西欧諸国にユーレカ計画を呼び掛けた。この計画は先端技術開発をヨーロッパの企業間の共同研究により促進することを目指しており,これまでに研究開発プロジェクトは 100件を超えており,89年 12月にはロンドンで第4回ユーレカ会議が開かれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android