自立(読み)ジリツ

デジタル大辞泉 「自立」の意味・読み・例文・類語

じ‐りつ【自立】

[名](スル)
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」
支えるものがなく、そのものだけで立っていること。「自立式のパネル
[類語](1独立自活一本立ち独り立ち独り歩き一人独立独歩自力独力独歩専行独行孤軍奮闘一匹狼アウトサイダー異端者異分子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自立」の意味・読み・例文・類語

じ‐りつ【自立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他への従属から離れてひとりだちすること。一本立ち。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「算用酒は預けて置、自立(ジリツ)の時に張込みや」(出典浄瑠璃・忠義墳盟約大石(1797)七)
    2. [その他の文献]〔史記‐田儋伝〕
  3. 他の力をかりることなく、また他に従属することなしに存続すること。
    1. [初出の実例]「国の能自立して外敵の侮を受けざる所以の者は」(出典:新聞雑誌‐六号附録・明治四年(1871)七月)
  4. 自分帝王の位につくこと。
    1. [初出の実例]「公子光は、元来呉王を殺して、自立して、王にならんとの志あり」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐楚策〕

じ‐りゅう‥リフ【自立】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「りゅう」は「立」の正音、「りつ」は慣用音 )
  2. じりつ(自立)
    1. [初出の実例]「かかる筆の文(あや)をもて、などて自立(ジリウ)せざるこそ不審(いぶかし)けれ」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
  3. 自分の考えを堅持すること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自立」の読み・字形・画数・意味

【自立】じりつ

自力で行う。〔礼記、儒行〕儒に忠信以て甲冑と爲し、禮義以て干櫓(かんろ)(たて)と爲し、仁を戴きて行き、義をきて處(を)り、暴りと雖も(か)へず。其の自立すること此(かく)の如きり。

字通「自」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android