ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブリーチズ」の意味・わかりやすい解説
ブリーチズ
breeches
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翻訳|breeches
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…中世からルネサンス期を通じて男性はタイツ状のぴったりした形のホーズをはき,上には短い胴衣を着けていた。その後,少しゆるやかなブリーチズ(半ズボン)になった。16世紀後半になると,脚にぴったり合ったキュロットと呼ばれる半ズボンがフランスにあらわれ,17~18世紀を通じて流行した。…
…【井上 泰男】
[西欧におけるズボン]
ゆるやかな長ズボンのブレーが西欧にもたらされると,男子はブレーや,ぴったりした長靴下のホーズhoseをはいた。16世紀の男子服は胴衣,膝丈の半ズボン,靴下で構成され,半ズボン(キュロット,ブリーチズ)には詰物をしてタマネギ形などに膨らませたり,太股にぴったりさせた形のものなどが用いられた。17世紀にはラングラーブrhingraveと呼ばれるスカート状の,上脚部の半ばくらいの長さで,腰や裾にリボン飾りのついたズボンを,キュロットの上にはいた。…
…名称源はワシントン・アービングがディートリヒ・ニッカーボッカーの名前で書いた《ニューヨーク史》(1809)に由来。同書にクルックシャンクが,短いズボン(ブリーチズ)をはいたオランダ移民を描いたことからとされる。19世紀末から1920年代まで男女ともに用いられたが,とくに男性の野外運動服として散歩,ゴルフ,サイクリング,スキーなどに用いられた。…
※「ブリーチズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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