精選版 日本国語大辞典 「時代」の意味・読み・例文・類語
じ‐だい【時代】
〘名〙
① 年月の流れ。また、年代の順序。
② ある長さをもった年月。また、歴史上の区分。物事が存在した歴史上の位置。歴史的な特色をとらえて区分した一定の期間。前後と区別されるような特色をもった時期。治世。御代。その当時。当代。
※江談抄(1111頃)五「寄二其時代一寄二其文章一此等庶幾歟」
※徒然草(1331頃)八八「四条大納言撰ばれたる物を、道風書かん事、時代や違(たがひ)侍らん。覚束(おぼつか)なくこそ」
③ (形動) 年代がたって古めかしく感じられること。昔ふうで融通がきかないさまにも、昔ふうのよさがあるさまにもいう。
※浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)上「じだいの金襴鶴菱たすき」
※滑稽本・八笑人(1820‐49)三「そこでこれは、ちと時代な絵で、清盛の妾で、貞女を捨て」
④ (形動) 古めかしくて大げさであるさま。
⑤ 「じだいもの(時代物)②」の略。
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)二番「『心得ました。必ずよしなに』『コレサ、それぢゃア時代(ジダイ)だ。世話でやんなよ』」
⑥ 「じだいぎれ(時代切)」の略。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報