世界大百科事典 第2版「ベーリョ」の解説
ベーリョ【Andrés Bello】
ベネズエラの法律家,教育者。南アメリカの知識層の父といわれる。カラカスに生まれ,1810年シモン・ボリーバルの使節としてロンドンに渡り,19年間滞在して,任務のかたわら言語学,文学の研究をつづけた。29年チリに招かれ,43年サンチアゴ大学を創設し,没年まで学長を務めた。55年〈チリ民法典〉を編纂し,ひろく南アメリカ諸国に影響を与えたほか,《カスティリャ語文法》(1847)は,今日なおその価値を失っていない。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報