ベージョ(読み)べーじょ(その他表記)Andrés Bello

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベージョ」の意味・わかりやすい解説

ベージョ
べーじょ
Andrés Bello
(1781―1865)

ベネズエラ詩人、文学者、言語学者、政治家。若いころカラカス滞在中の博物学者A・フォン・フンボルトの影響を受け自然科学に傾倒。シモン・ボリーバルの教師、友人として独立運動に参加。彼の使節として1810年イギリスに渡る。同地で数多くの哲学者、作家、科学者の知遇を得、1823年には『熱帯地方の農業詩集』を発表。また、ホラティウスウェルギリウス翻訳。1829年チリ政府に招聘(しょうへい)されてチリに渡り、チリ大学を創立。チリ民法の草案『民法原理』(1832)、『国際法原理』(1844)、『スペイン語文法』(1847)を著す。その政治的、文化的に広範な業績はチリばかりかスペイン語圏諸国でいまもなお高く評価されている。

[安藤哲行 2018年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android