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ペレグリニ peregrini

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペレグリニ
peregrini

古代ローマにおいてローマ以外の他の共同体の市民を意味する。普通,不完全市民と訳される。若干の非ローマ市民,特にラテン人はペレグリニと区別される。イタリア同盟市 (ソキイ ) の市民は前 89年までペレグリニであり,なんらかの地方自治体に属するすべての属州民はペレグリニであった。彼らはときとして通婚権または通商権を所有するが,彼ら自身の主権を譲渡しないかぎり,ローマ市民権を取得することはできなかった。しかし実際には,ローマ共和政末期までに個別のペレグリヌス (単数形) にローマ市民権が付与されたので,その場合彼らは自動的に本来の共同体の義務から解除された。ローマ市民に二重国籍は認められなかった。ローマ市民権が拡大するにつれ,このことが濫用される傾向があったので,皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) はローマ市民が本来の地方共同体への義務をも負うべきことを布告によって正当づけた。

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