ポロシレト岬(読み)ぽろしれとみさき

日本歴史地名大系 「ポロシレト岬」の解説

ポロシレト岬
ぽろしれとみさき

現室蘭市北西部の崎守さきもり町にあった岬。ポロシレ岬ともいう。山川地理取調図に「ホロシレト」とみえる。「蝦夷日誌」(一編)は「ホロシレト」について「大の岩岬と訳する也。此峠の長根岬なり。此峠を廻ればモロラン運上屋前ニ而本道と出逢。転太石浜にし而歩行致しがたし」と記している。一八五六年(安政三年)盛岡藩はポロシレト岬上に台場を築いた。室蘭市教育委員会の標示板「史跡・崎守台場跡」によると、同年に盛岡藩が「ベキリウダ」(現在の陣屋町二丁目)に出張陣屋を築いた際、「ポロシレトル岬」(室蘭岬)に台場(砲台)を設置し、当時これを「にらみ台」と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android