マセラル(その他表記)maceral

最新 地学事典 「マセラル」の解説

マセラル

maceral

石炭の顕微鏡的構成単位体の総称。M.C.Stopes(1935)命名。現在約10種類区別されており,それらは大きく三つのグループ(単位成分群)にまとめられる。さらに,単位成分群の量比により八つの微細組織成分に分類される。これらの分類には人によって多少の見解の違いがある。ビトリナイトは,主に植物の木質部に由来するもので,細胞組織が認められるテリナイトと,認められないコリナイトという単位体に区分される。リプチナイトはエクジナイトともいわれ,胞子・花粉に由来するスポリナイト,角皮に由来するクチナイト,樹脂質に由来するレジナイト,水藻類に由来するアルギナイトに区分される。イナーチナイトは,不定形の小片で細胞組織をもたないミクリナイト,レリーフがきわめて強く弧状構造をもつフュージナイト,フュージナイトとビトリナイトとの中間的なセミフュージナイト,菌核類に由来しドーナツ~網目状のスクレロチナイトに区分される。

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関連語 公文

岩石学辞典 「マセラル」の解説

マセラル

石炭の微構成体.この語は鉱物と類似したもので,他の岩石の中の鉱物のように,石炭の中に産する物質に用いる.独立したマセラルは一般に最後に-initeを付けて,無煙炭(hard coal)ではヴィトリナイトvitrinite), エクジナイト(exinite), イナーチナイト(inertinite), 褐炭brown coal)ではフミナイト(huminite), リプティナイト(liptinite), イナーチナイトなどのグループを作る[Stopes : 1935, CNRS : 1963].微岩石学的単位(micropetrological unit)と同じ.ラテン語のmacerareは浸して柔らかくする,分解するなどの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマセラルの言及

【石炭】より

…組織成分の分け方は,大別してヨーロッパ法とアメリカ法があり,日本の分類はヨーロッパ法に類似している。ヨーロッパ法では,ビトリットvitrite(ビトレインvitrain),クラリットclarite(クラレインclarain),デュリットdurite(デュレインdurain),フジットfusite(フゼインfusain)に区分し,さらに研究が進むにつれて,石炭を組成する基本的な均一な単位成分として〈マセラルmaceral(微細組織成分)〉が識別されるようになった。これは,岩石を組成する鉱物にあたるものといえる。…

※「マセラル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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