出典 日本チョコレート・ココア協会チョコレート・ココア辞典について 情報
…しかし生産が本格的に工業化したのは19世紀になってからで,1828年にオランダのバン・ホーテン社ではカカオ豆からココアバターの大半を分離することによって,それまでの高脂肪,不均質で消化の悪かった欠点を克服して粉末チョコレート(現在のココア)の特許をとり,また各国でも製法の改良が行われた。47年にイギリスのフライ社がカカオにココアバターと砂糖を加え,そのまま食べられるチョコレートを製造,ついで75年にはスイスのD.ピーターがネッスル(ネスレ)社の粉乳を混入したミルクチョコレートを発表し,現在のチョコレートの基本ができ上がった。こうしてカカオの需要が増すと,アフリカでもプランテーションによる栽培が始まった。…
※「ミルクチョコレート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」