山川 世界史小辞典 改訂新版 「ムスリム商人」の解説
ムスリム商人(ムスリムしょうにん)
アラブの隊商による商業活動は,少なくとも紀元前10世紀頃から知られている。イスラーム時代に入ると海上貿易も盛んとなり,東アフリカ,インド,東南アジアから中国の沿海部各地にもくるものが多かった。内陸通商も活発で,北欧,中央アジア,シベリア方面にまで往来した形跡がある。ことに9世紀頃から15世紀末にかけて,インド洋貿易の中心だったが,ヨーロッパ人の来航後は衰えた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報