メチロトローフ(英語表記)methylotroph

デジタル大辞泉 「メチロトローフ」の意味・読み・例文・類語

メチロトローフ(methylotroph)

メタンメタノールなどを酸化して栄養を得る細菌総称メチル栄養細菌

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のメチロトローフの言及

【炭酸固定】より

…その場合にはこれらを化学合成有機酸化無機栄養生物と呼び,先に述べたものを化学合成無機酸化無機栄養生物と呼ぶ。メチロトローフmethylotrophと呼ばれる一群の細菌は,メタンまたはメタノールを酸化してそのエネルギーを利用するが,酸化過程で生じる化合物ホルムアルデヒドをCO2の代りに固定する(リブロース‐5‐リン酸+ホルムアルデヒド―→D‐アラビノ‐3‐ヘクスロース‐6‐リン酸―→フルクトース‐6‐リン酸)。エネルギー獲得系とこれに共役した炭酸固定系がこのように多様な形で存在するということは,生物進化の過程で地球上の環境(酸素や酸化基質の有無など)の変化に応じてこれらの系が分化を遂げた結果であると考えられ,代謝系進化の研究に興味深い素材を提供している。…

※「メチロトローフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android