栄養(読み)えいよう(英語表記)nutrition

翻訳|nutrition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

栄養
えいよう
nutrition

生物が外部から必要な物質を摂取し,それを利用して生体を維持し生活する現象。人間が毎日摂取する食物には次の3つの条件が必要で,これがまっとうされることによって栄養は完全なものとなる。 (1) 身体の活動に必要なエネルギーを供給すること。 (2) 身体の発育および各組織の消耗を補充するために必要な成分を供給すること。 (3) 身体の自律調整にあずかり,また組織と体液の間の物理化学的な平衡にあずかる物質を供給すること。

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百科事典マイペディアの解説

栄養【えいよう】

生物が自己の体構成分をつくり,生命の維持に必要な物質を外界から摂取すること,および体内におけるその利用の過程。摂取される物質(ヒトや動物では食物という)の個々のものを栄養素という。ヒトの栄養素として,炭水化物脂肪タンパク質三大栄養素ビタミン,カルシウム・鉄などの無機質(ミネラル)がある。三大栄養素は体内で燃焼してエネルギー源となるので熱量素という。食物は年齢,性別,労働条件などによって異なるエネルギー所要量をみたさねばならない。炭水化物,脂肪,タンパク質各1gが体内で発生するエネルギーは,4,9,4kcalである。ただし,タンパク質は本来,体構成分をつくる役目をもち,それに使われなかった部分がエネルギー源となる。発育期の小児,妊婦,授乳婦は特に多量に必要とする。

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世界大百科事典 第2版の解説

えいよう【栄養 nutrition】

生物は外界からとり入れた種々の物質を材料にして体の構成物質を作り,また体内で物質が分解するときに生じる化学的エネルギーを利用してあらゆる生活活動を行っている。このような体外からの栄養物質(これを栄養素という)の摂取と体内でそれを利用する過程を栄養という。 摂取する栄養素の質によって栄養型が分類される。緑色植物はクロロフィル(葉緑素)のはたらきで,太陽光線のエネルギーによって二酸化炭素と水から炭水化物であるブドウ糖を合成することができ(光合成),これが体内で分解するときに生じるエネルギーによって,根から吸収した窒素,硫黄,リン,カリウムマグネシウムなどの無機化合物を材料として,タンパク質,核酸,その他あらゆる生体構成成分を合成する。

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世界大百科事典内の栄養の言及

【栄養剤】より

栄養の不足を補い,アンバランスを調整するために服用する薬を総称していう。一般にはビタミン剤,アミノ酸製剤,ミネラル製剤,滋養強壮剤のことをさすが,広義には一般輸液,高カロリー輸液,宇宙食や外科栄養法に用いられる成分栄養剤elemental dietも含まれる。…

※「栄養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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