ラシッヒ法(読み)ラシッヒほう(その他表記)Raschig process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシッヒ法」の意味・わかりやすい解説

ラシッヒ法
ラシッヒほう
Raschig process

ベンゼン塩化水素からフェノールを合成する工業的方法。塩素化法ともいう。 C6H6 +HCl+O→ C6H5 Cl+ H2O ,C6H5 Cl+ H2O → C6H5 OH+HClのように,中間に塩化ベンゼンを生成する。第1段反応では触媒酸化銅酸化鉄などが用いられ,反応温度は 230~250℃。第2段反応ではリン酸カルシウムまたは二酸化ケイ素が用いられ,反応温度は 400~500℃。現在では行われていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む