一紀一班

山川 日本史小辞典 改訂新版 「一紀一班」の解説

一紀一班
いっきいっぱん

一紀すなわち12年に1度班田を行うこと。6年ごとの班田収授は早くも奈良時代半ばから施行がしだいに困難となったが,794年(延暦13)の造籍にもとづく班田の実施は次の造籍年である800年まで遅延した。そこで班田を1回省略することでその打開を図ろうと,801年に発令されたのが一紀一班の最初である。のち班田法の維持のため,834年(承和元)に畿内に,902年(延喜2)には全国に発令されたが,実効性はなかった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android