…奈良時代になると,塔は2基となり,薬師寺ではなお回廊内にあるが,平城京の諸寺では東大寺などにみられるように,回廊外,中門と南大門間の左右に設けられる(伽藍配置)。これらはいずれも方形平面の層塔で,3層か5層が多いが,東大寺や各国の国分寺に建てられた七重塔,百済大寺の九重塔,西大寺の八角塔などもあった。密教の伝来にともなって多宝塔が始められ,平安時代には塔の造立はすこぶる多く,神社内にも建てられるようになり,平安時代末の京都では百塔巡礼が行われるほど数多くの塔が建っていた。…
※「七重塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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