久田家(読み)ひさだけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久田家」の意味・わかりやすい解説

久田家
ひさだけ

茶道流儀の一つで、表千家に属する茶家(ちゃけ)。初代久田宗栄(そうえい)(1559―1624)は千利休(せんのりきゅう)の妹を母として生まれ、利休に茶を学んだといわれる。2代宗利(そうり)(1610―85)は千家3世宗旦(そうたん)の娘くれを妻としている。3代宗全(そうぜん)(1647―1707)は、宗全籠(かご)の好みが知られている。宗全の長子勘太郎は表千家6世覚々斎原叟(げんそう)となり、そのため二男宗也(そうや)(1681―1744)が4代を継承している。宗也のあと、長男宗玄(1709―65)は分家して京都両替町に住し、久田流を称した(両替町久田家)。二男宗悦は久田家を継承して5代となり(高倉久田家)、現在12代宗也に至っている。一方、両替町久田家は宗玄のあと宗渓、宗参と続き、15代宗豊に至っている。

[筒井紘一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む