二屋武周村
ふたつやぶしゆうむら
[現在地名]福井市二ツ屋町
丹生山地北部の大味川の上流域に位置し、下流に武周村がある。文安三年(一四四六)四月三日付のしきり四方さかい状(越知神社文書)に「おくふしうのあいあま池」とみえるのが当地のことと思われる。慶長九年(一六〇四)六月付の明加村佐衛門五郎山論訴状(三助文書)に「此境者奥武周村分与之境」とあり、寛永二年(一六二五)四月一五日付の越知山金堂山境連署状(越知神社文書)にも「奥武周ハしぎり江下道より北へ尾とおりをくたり」とみえ、江戸時代初期には奥武周村のあったことが知られるが、正保郷帳にはその村名は見当らない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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