下流(読み)カリュウ

  • かりゅう ‥リウ
  • かりゅう〔リウ〕
  • したながし
  • しもりゅう
  • しもりゅう ‥リウ
  • しもりゅう〔リウ〕

大辞林 第三版の解説

川の流れの、河口に近い部分。
その地点から見て水の流れて行く方。川下。 ダムの-に村がある
社会的に低い階層。下層。 近来の小説家の著述にも、-の様を写せしもの頗る多かり/当世書生気質 逍遥
茶道で、藪内やぶのうち家のこと。三千家が上京に住んだのに対し、下京に住んだのでいう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 川の流れの下(しも)の方。河口に近い方の流れ。川下(かわしも)。⇔上流
※和漢朗詠(1018頃)上「谷水花を洗ふ 下流を汲んで上寿を得る者は三十余家〈紀長谷雄〉」
※郊外(1900)〈国木田独歩〉「橋から少し下流(カリウ)に井堰が有る」
② 下等の地位。低い位置・立場。また、社会的地位や経済力などの劣った階級。下層階級。⇔上流
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇「近来の小説家の著述にも、下流(カリウ)の様を写せしもの頗る多かり」 〔論語‐陽貨〕
〘名〙
① 地上に直接に設けた炊事用の流し台。
※洒落本・やまあらし(1808)二「今の客のちそうになりしとみへ楊枝をかんでしたなかしへはうり出し」
② 料亭などの下ばたらき。
※平民新聞‐明治三七年(1904)一月一〇日「立ん坊、下駄の歯入、雪駄直し、見世物師、料理屋の下流しなど何れも其日稼ぎの貧民ならぬはなし」
〘名〙 茶道の一流、藪内(やぶのうち)流の別称。千家が上京に住んで上流(かみりゅう)と呼ばれるのに対し、藪内流の祖紹智(しょうち)は、下京六条に住んだところからいう。

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世界大百科事典内の下流の言及

【藪内剣仲】より

…晩年は京都下長者町に住し,92歳で没した。藪内家は2代真翁紹智(1580‐1655)の代より西本願寺の茶道師家となり,上京の千家の上流(かみりゆう)に対して下流(しもりゆう)(下京に家があったため)と称され,独特の厳しい茶風を誇り,のちに藪内流家元として流勢を伸ばした。【熊倉 功夫】。…

【藪内流】より

…藪内流は,京都西本願寺を背景に栄えたが,その茶法は書院風の古格を最もよく残している。千家が上京(かみぎよう)に屋敷を構えていたので,その茶道を上流(かみりゆう)と称するのに対し,下京(しもぎよう)に屋敷を持っていた藪内流の茶道は下流(しもりゆう)と称された。この屋敷は剣仲の子で2世真翁紹智(1580‐1655)が本願寺の良如上人の知遇を得て寺領の一部を拝領したものであり,ここに流儀の基礎が確立されたといってよい。…

※「下流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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