二絃琴(読み)にげんきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「二絃琴」の意味・わかりやすい解説

二絃琴
にげんきん

日本のチター属二弦撥弦(はつげん)楽器の総称木製の細長い胴の上に、同律に調弦した2本の弦を張り、義甲で奏する。八雲琴(やくもごと)(出雲琴(いずもごと)、玉琴(たまこと))と、それを改良した東(あずま)流二絃琴がある。八雲琴は1820年(文政3)中山琴主(ことぬし)が出雲大社などに献奏するために、一絃琴を模して考案。東流二絃琴は、琴主の実弟大岸元琴に師事した歌舞伎囃子方(かぶきはやしかた)の初世藤舎呂船(とうしゃろせん)(1830―89)が、明治の初めころ俗曲伴奏用に改良したものである。八雲琴は中国、四国から近畿地方で、東流二絃琴は東京で、いずれも明治時代に流行したが、現在は衰微している。ほかに地歌箏曲(そうきょく)家の葛原勾当(くずはらこうとう)が考案した二弦の琴(竹琴(ちくきん))があり、大正琴は東流二絃琴をさらに大きく改良したものである。

[平山けい子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む