人工乳(読み)ジンコウニュウ

デジタル大辞泉 「人工乳」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐にゅう【人工乳】

母乳の代わりとする乳。牛乳豆乳に、糖質・ビタミン・ミネラルなどを添加したもの。

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栄養・生化学辞典 「人工乳」の解説

人工乳

 母乳を代替する乳.普通は調製粉乳を調乳したもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の人工乳の言及

【育児】より

…歩行,言語,識字,計算など心身の機能の発達状態の評価についても,正常な発達パターンを知ることがまず必要である(生理学)。 母乳栄養に始まり,その補助手段である人工乳汁栄養,乳汁から固形食への移行(離乳),消化管の機能が成熟するまでの間の食事(幼児食)など,小児に必要な栄養の種類,質・量についての知識(栄養学)も育児に欠くことができない。かつて小児の生命を脅かした肺炎,下痢・腸炎のような感染症,あるいはその他さまざまな疾患を予防し治療するための学問,すなわち病理学,診断学,治療学も育児を支える学問である。…

【人工飼料】より

…そのとき,母乳のかわりに消化吸収のよい飼料を与える。これを代用乳または人工乳と呼ぶ。畜産業が高度に発達した国々では以前からこうした飼料が開発され普及していたが,日本でも酪農,養豚経営でその利用が一般化しつつある。…

【乳】より

…この脂肪濃度,pHの変化を子が感じとって自然に哺乳を中止し,満腹感覚の未発達な乳児期初期の乳の飲みすぎを調節するのだという仮説がある。
[人工乳]
 人乳に代わるものとして,かつては牛乳,山羊乳などの家畜の乳や,穀粉汁などが用いられたが,最近では,牛乳や大豆を加工した人工乳が用いられる。おもな人工乳は,牛乳を加工した育児用調製粉乳である。…

※「人工乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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