伊気郷(読み)いけごう

日本歴史地名大系 「伊気郷」の解説

伊気郷
いけごう

和名抄」高山寺本は「以計」、東急本は「伊介」の訓を付す。「倭姫命世記」垂仁天皇二六年一〇月条に「其塩淡満溢浦名伊気浦号、其処参相、御饗仕奉神淡海子神、社定給」とみえ、地名起源と郷内の皇大神宮摂社粟皇子あわみこ社の創建伝承を記す。「太神宮諸雑事記」長暦三年(一〇三九)二月一五日条に、大神宮禰宜などが京に上り一三ヵ条を訴えたなかに「第九伊介二見郷々調塩二百十斤不弁済事」とみえる。「神宮雑例集」には二宮領として「伊介御厨」、「神鳳鈔」には「内宮伊介御厨」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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