余さう(読み)あぶさう

精選版 日本国語大辞典 「余さう」の意味・読み・例文・類語

あぶさ‐・う‥ふ【余う】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「あぶす(余)」の未然形に継続、反復の意を表わす助動詞「う(ふ)」の付いた語 ) あます。残す。あまさう。
    1. [初出の実例]「食国(をすくに)四方の人をも 安夫左波(アブサハ)ず めぐみたまへば」(出典万葉集(8C後)一九・四二五四)

余さうの補助注記

諸本「安天左波」であるが、「天」は「夫」の誤写と考えられる。「天」を「末」の誤写として、「あまさふ(余さふ)」の未然形とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 連語 実例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android