未然形(読み)ミゼンケイ

大辞林 第三版の解説

国文法で、活用形の一。六活用形のうちで第一番目に置かれる。その事態が未だ起きないことを示す形という意での命名。一般に、口語では、助動詞「ない」「れる・られる」「せる・させる」などを伴うときの形と、助動詞「う・よう」を伴うときの形とを合わせていう。文語では、助詞の「ば」、助動詞「ず」「む」「る・らる」「す・さす」「しむ」などを伴うときの形をいう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「未然」は、「まだそうなっていない」の意) 国文法で、活用形の一つ。通例、六活用形の第一におかれる。活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)の語形変化のうち、文語で助詞の「ば」、助動詞の「ず」「む」「す・さす」「しむ」「る・らる」を伴うときの形。口語では、助動詞の「ない」「せる・させる」「れる・られる」を伴うときの形、および助動詞「う・よう」を伴うときの形を合わせて呼ぶのが学校文法での通例であるが、後者を別立して志向形などと呼ぶ説もある。一、二段活用では、連用形と語形上違いがない。将然形。将然言。未然段。未然言。〔中等教科明治文典(1904)〕

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