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保続 ほぞく

大辞林 第三版の解説

ほぞく【保続】

保ち続けること。存在し続けること。
脳損傷者の行動全般にみられる症状で、前にした反応を場面や状況が変わっても持続すること。失語症者の場合は、前に言った言葉を次の場面でも繰り返すような言語性の保続が多い。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の保続の言及

【固執】より

…その他の概念や行動は出現を抑制される。これが病的に強まると,〈保続〉といわれる現象になる。痴呆,失語などの脳器質性障害にあらわれ,たとえば運動性失語症の患者で,最初の質問に対する答えを,その後ちがう質問をしてもくりかえす。…

【錯語】より

…話し言葉で意図した言葉と別の誤った言葉をしゃべり,間違いに気づかない現象をいう。保続perseveration(一度発した言葉や動作を,その後の質問や命令に際し,内容に関係なく繰り返す現象)とともに,感覚失語や伝導失語にみられる。これらの失語症では,表現しようとする言葉のイメージ(言語心像)を的確に頭のなかに思い浮かべる機能が障害されているために(内言語障害),間違った言葉が浮かんでしまう。…

【思考】より

…【滝沢 武久】
[思考障害]
 思考障害(異常)disturbance of thoughtは一般に,(1)思考過程(観念連合,思考の流れ)の障害と,(2)思考内容の障害に分けられる。思考過程とは,一定の目的に適合した観念を順次思い浮かべながら判断,推理などによって課題を分析,解決する過程であり,その障害には思考制止,思考途絶,観念奔逸,思考滅裂,思考散乱,保続などがある。思考制止inhibition of ideasとは思考の流れに抑制がかかってスムーズにいかないこと,思考途絶blocking of thoughtとは思考の流れが突然中断してしまうこと,観念奔逸flight of ideasとは考えが次から次へと飛んでなかなか目的に到達しないこと,思考滅裂incoherence of thoughtとは意識が清明であって思考過程にまとまりが欠け,話の筋が支離滅裂であること,思考散乱incoherent thinkingとは意識障害時の話の支離滅裂状態,保続perseverationとは質問が変わっても前の返事が繰り返されることをいう。…

※「保続」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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