デジタル大辞泉
「必然」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ひつ‐ぜん【必然】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動ナリ・タリ ) 必ずそうなること。そのように帰着するに決まっていること。また、そのさま。必至。⇔蓋然・偶然。
- [初出の実例]「為レ樸為レ器、雖レ在二自然之必然一」(出典:菅家文草(900頃)八・叙澆淳)
- 「宗廟の神も定めおぼしめしたる事は、今は道理にかないて必然なり」(出典:愚管抄(1220)六)
- [その他の文献]〔国語‐鄭語〕
- ② ( 副詞的に用いて ) 必ず。きっと。〔布令必用新撰字引(1869)〕
- [初出の実例]「此事実や実に疑もなき事実にして、必然(ヒツゼン)さる事のありしならめど」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「必然」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の必然の言及
【運命】より
…すなわち,〈さだめられしモイラ(運命)なれば,神とても逃るるあたわず〉というのがたてまえではあったが,アポロンはクロイソスの運命を大幅に緩和したのであった(《歴史》)。このようにギリシア人の運命についての考えは,現代人から見ればあいまいだということになるだろうが,モイラの類似語で〈必然〉と訳されるギリシア語の〈クレオンchreōn〉や〈アナンケanankē〉の場合も事情は同じであって,〈ソクラテス以前の哲学者たち〉の用例を見ると,これらの語は絶対的必然性absolute necessityではなくて一定のきまり,規準を意味している。したがって,しいて必然という訳を与えるにしても,それはあいまいな意味での必然と見なすべきである。…
【偶然】より
…〈必然〉と対をなす語で,必然が〈必ずそうであること〉を意味するのに対して〈たまたまそうであること〉を意味する。しかし,必然が多義的であるのに応じて,偶然も多様な意味をもつ。…
※「必然」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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