入定留身(読み)にゅうじょうるしん

共同通信ニュース用語解説 「入定留身」の解説

入定留身

空海が高野山奥之院で生きたままの体をとどめて、瞑想めいそう(禅定)に入り、人々の救済に努めていること。

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世界大百科事典(旧版)内の入定留身の言及

【即身仏】より

…これを死後にも及ぼそうというのが入定(にゆうじよう)信仰で,入定した行者は死後も霊魂は永遠に生きていて,種々の奇跡をおこすと信じられた。入定信仰をいっそう確実に認識しようとして,空海の入定後も肉体は生けるがごとく,廟中に現存して,鬢髪や爪も伸びていたと語られ,これを入定留身(るしん)という。空海にならった入定は弟子たちによってもおこなわれたが,肉体がミイラ化して遺存したことが知られるのは,新潟県寺泊町野積西生(さいしよう)寺の弘智法印がもっとも古い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」