八田野新村(読み)はつたのしんそん

日本歴史地名大系 「八田野新村」の解説

八田野新村
はつたのしんそん

[現在地名]河東町八田はつた

八田野村南東六軒ろつけん、東の十一軒じゆういつけん北東三軒さんげんの三区の総称。越後国から移住し、天保二年(一八三一)に開村した。初めは会津藩主の御墓料田の替地として開発が進められたという。同一四年の肝煎八田宗吉勤方(八田家文書)には「八田野新村之儀、追々自力を以増開発仕候ニ付、天保十二年丑年中、惣竿入ニ相成申候処、高二五〇石に罷成」とある。桜石さくらいしにある昭和五年(一九三〇)の開村百年記念碑には、「村民一致日夜困苦艱難ニ堪エ、初メ二十戸ノ部落ハ今ヤ五十戸ノ多キニ達シ」と記録している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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