円物(読み)まるもの

精選版 日本国語大辞典 「円物」の意味・読み・例文・類語

まる‐もの【円物】

  1. 〘 名詞 〙(まと)一種。直径五~八寸(約一五~二四センチメートル)の半球状の的。〔異制庭訓往来(14C中)〕
    1. 円物〈丸物草鹿之記〉
      円物〈丸物草鹿之記〉

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の円物の言及

【的】より

…遠距離に用いるのを大的とし,径5尺2寸でヒノキの〈へぎ〉を組んで作り,表に紙をはって円輪を描き,外輪の所に3ヵ所,蟬(せみ)とよぶ木製の根をつけ,これにひもをかけて鳥居形の的串(まとぐし)につるして用いた。神頭の矢は円物(まるもの)または〈ぶりぶり〉を的とする。円物は球形の二つ割りに似た形状による名称で,円形の板を白革包みとし,なかに綿を入れて中央を高くふくらませて矢だまりとし,表面正中に星とよぶ黒点を描き,裏面3ヵ所に乳(ち)をつけて綱を通して鳥居形にかける。…

※「円物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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