出世隅田川(読み)しゅっせ すみだがわ

世界大百科事典(旧版)内の出世隅田川の言及

【隅田川物】より

…《松平大和守日記》によれば,1661年(寛文1)以前に説経の正本《すみ田川》が存在したこと,88年(元禄1)に《今角田川》四番続きが上演されたことがわかる。歌舞伎系統では,1701年3月江戸中村座の《出世隅田川》(初世市川団十郎作)の狂言本が現存する最古のものである。浄瑠璃系統でも,宇治加賀掾,山本土佐掾の正本に《すみだ川》が見られるが,20年(享保5)8月に大坂竹本座で上演された近松門左衛門作の《双生隅田川(ふたごすみだがわ)》は,仮名草子《角田川物語》(1656)を脚色したものといわれ,それまでの〈隅田川物〉を集大成したものともいわれる。…

※「出世隅田川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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