出遅(読み)だしおくれる

精選版 日本国語大辞典 「出遅」の意味・読み・例文・類語

だし‐おく・れる【出遅】

〘自ラ下一〙 だしおく・る 〘自ラ下二〙
① 物を出すのにちょうどよい機会をのがす。出すきっかけに遅れる。出しそびれる。
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)四「鎌盗人、〈略〉おのれが鎌の番はせずといひつのって、既に出しおくれてあらそひになりける」
② 言い出すのをためらう。言いそびれる。
狂歌・鼻笛集(1663)「対決に出しおくれつつ支証なき手がらは終にかちし弁舌

だし‐おくれ【出遅】

〘名〙 出し遅れること。また、言いそびれること。
※俳諧・毛吹草(1638)五「音をいそげ程時過はだしをくれ〈吉政〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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