列鼎(読み)れつてい

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世界大百科事典(旧版)内の列鼎の言及

【鼎】より

…殷代のものは数文字で作器者名などだけであるが,殷代末期からは鼎をつくった事情を,紀年・人名などを入れて書くようになり,周代にはさらに詳しく書かれて,祭事・叙任などに関しての賞賜をうけた冊命(さくめい)形式の文章が定型化していき,長文のものでは,約500字に及ぶ毛公鼎(もうこうてい)のようなものがあり,同時代史料として第一級の価値をもっている。鼎は祖先神をまつるとき,宗廟に置かれる器の中で最も重要で,身分によって供える犠牲の肉の種類別に3,5,9個などを一組として使う列鼎のことが儒教の礼に記されているが,考古学的にもそれが確認できる。鼎はこのように身分を象徴するものでもあったので,王位継承の宝器として,禹の九鼎鋳造,楚の荘王が周の定王に鼎の軽重を問うたという故事が生まれた。…

※「列鼎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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