出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
[名]
1 順に長く並ぶこと。連なること。また、そのもの。ならび。行列。「列になる」「列を作る」「列を離れる」
2 仲間。「大臣の列に連なる」「大国の列にはいる」
3 数学で、行列または行列式での縦の並び。
4 表計算ソフトやリレーショナルデータベースにおける、縦一列のデータの領域。それぞれの列は、データの種類や属性により他の列と区分される。カラム。コラム。⇔行。
[接尾]助数詞。つらなっているものを数えるのに用いる。「二列に並ぶ」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
〘形動〙 (「つら(列)つら(列)」の変化した語) 列をなしているさま。つらなり続くさま。
※万葉(8C後)一五・三六二七「わたつみの 沖辺を見れば 漁りする 海人の娘子は 小船乗り 都良々(ツララ)に浮けり」
〘自カ四〙 ならびつづく。列をなす。つらなる。
※古事記(712)下・歌謡「沖へには 小船都羅羅玖(ツララク) くろざやの まさづ子吾妹 国へ下らす」
※宇津保(970‐999頃)祭の使「中島の釣殿に〈略〉博士・文人、れちひきてつきなみぬ」
[1] 〘名〙
① ならぶこと。つらなること。また、そのならび。つらなり。行列。列次。
※懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「包レ列置レ師、咸審二才周一」 〔易経‐繋辞上〕
② 仲間。同列。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一〇月一六日「藤原ながらかどわかれたるは、列にもたちざりけり」
③ 数学で、行列または行列式の縦の並びのこと。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
[2] 〘接尾〙 つらなっているものを数えるのに用いる。
※歩兵操典(1928)第一二八「兵員奇数なるときは左翼の第二列を欠く」
[1] 〘自サ変〙 れっ・す 〘自サ変〙 並ぶ。つらなる。出席する。また、仲間に加わる。
※今昔(1120頃か)二八「此田楽の奴原(やつこばら)は、馬の左右に烈しつつ」
[2] 〘他サ変〙 れっ・す 〘他サ変〙 並べる。つらねる。また、仲間に加える。
※中外抄(1137‐54)久安四年八月二五日「其人の上に列せよと云宣旨は常事也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典内の列の言及
【商業】より
…このような状況のもとにおいて,生産企業は自己の商品の流通を独立の商人に依存せず,みずから市場に乗り出し,市場の不確実性除去に努める。すなわち自家販売組織の編成,および商人の独立性を形式的に残しながらその実質的従属化を達成していく商人系列化を図る。いわゆる〈配給〉の領域が形成される。…
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