刻符(読み)こくふ

普及版 字通 「刻符」の読み・字形・画数・意味

【刻符】こくふ

符信の字。

字通「刻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の刻符の言及

【書】より

…それには,絵文字から発達した漢字の複雑でかつ調和のとれた造形性に加えて,筆,墨,紙,硯など文房具の性能を生かした表現が,書の造形的な美しさをいやがうえにも高めたということが大きな要因をなしていると思われる。
【中国】

[殷周~戦国時代]
 今日,漢字の最も原始的な段階のものと考えられるものに,殷中期以前の遺跡から出土する陶器に付けられた符号,すなわち陶文または刻符と呼ばれるものがある。そのなかで前5000年ないし前4000年の新石器文化に属する西安半坡(はんぱ)遺跡から見つかったものが最も古いとされている。…

【書体】より


[書体分類の沿革]
 (1)漢魏六朝 書体の分類が中国で最初に試みられるのは後漢時代で,80年ころ成立の《漢書》芸文志で,古文,奇字,篆書,隷書,繆篆(びゆうてん),虫書の六体をあげる。次に,100年ころの成立とされる許慎《説文解字》叙には,秦の八体として,大篆,小篆,刻符,虫書,摹印(ぼいん),署書,殳(しゆ)書,隷書をあげ,新(しん)の六書として,古文,奇字,篆書,佐書,繆篆,鳥虫書をあげている。およそ書体を分類することは,それを試みる時点にみられる文字資料を形態,新旧,記録素材,用途等によって分類したもので,その分け方の基準や呼称もこのころはまだ統一されていない。…

【秦書】より

…秦書の名は許慎の《説文解字》叙に見える。〈一に曰く大篆,二に曰く小篆,三に曰く刻符,四に曰く蟲書(ちゆうしよ),五に曰く摹印(ぼいん),六に曰く署書,七に曰く殳書(しゆしよ),八に曰く隸書〉とあって,刻符は符契に刻する文字,蟲書は旗幟に書する文字,摹印は印章に用いる文字,署書は扁額に記す文字,殳書は兵器に記す文字で,それぞれ特殊な書体。日常の書体は,大篆,小篆,隸書の3体である。…

※「刻符」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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