北広田村(読み)きたひろだむら

日本歴史地名大系 「北広田村」の解説

北広田村
きたひろだむら

[現在地名]瀬高町松田まつだ山川やまかわ清水しみず

松延まつのぶ村の南東にあり、北はつつみ村、南は中尾なかお(現山川町)。南部を大根だいこん川が西流する。天正一五年(一五八七)八月一四日、立花統虎(宗茂)は安東摂津介へ山門郡北広田のうち伊勢松名・式部名などで計一九町四反を宛行った(「立花統虎坪付写」安東家文書)。文禄四年(一五九五)の知行方目録には北広田村とあり、高八四一石余。元和七年(一六二一)の郡村帳では玄蕃高八一八石余・新田高三六石余、小物成は山手米一石余。元禄国絵図には北広田村のほかに北広田村の内として南広田村がみえ、この頃南北二村に分村したことがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android